女性のための“パンツ200年史”。女性がパンツ着用を禁じられていた理由とは?

たった8年前まで、フランスには女性がパンツ(ズボン)着用禁止条例が存在していた。女性が自由に好きな衣服をまとうまでのフランスと世界の変遷を辿る。仏版「エル」より。

にわかには信じ難いが、たった8年前の2013年前まで、フランスには女性のパンツ(ズボン)着用禁止条例が存在した。現代では、誰もがパンツをはくことが完全に受け入れられているが、実際には、パンツの歴史は2世紀以上前から続く女性解放のための長い闘いの産物である。

数世紀続いた女性に対する理不尽な命令
多くの人にとって2013年1月31日という日付は特別な意味をもたないかもしれない。しかし、この日はフランスで1800年11月7日に制定された女性のパンツルック、いわゆるズボン着用禁止の条例が、213年越しに廃止された日。そう、女性解放の象徴の日なのだ。

19世紀当時、パンツは男性のための衣服として認識されていた。かつての条例には「男性の格好をしたい女性は、警察本部に報告しなければならない」と規定されていた。文書の背後には、その理由がいくつか記されている。そのひとつは、フランス革命戦争(1792〜1799年)が完全に終焉したことを国民に認識させたいという帝国の願望が隠されている。